はじめに・ご挨拶
こんにちは、たまずんのクラウドファンディングをご覧いただきありがとうございます。
私たちNPO法人多摩川エコミュージアムは、多摩川流域の自然と歴史を、川崎市民の皆さんにお伝えするため、二ヶ領宿河原堰管理棟の一部にある二ヶ領せらぎ館で活動を行っています。二ヶ領せせらぎ館では多摩川流域の淡水魚、近隣の植物、野鳥の写真などを展示しています。たまずんも、2020年6月から展示を開始しています。(現在は多摩区役所で展示中)
二ヶ領せせらぎ館の運営は川崎市とNPO法人多摩川エコミュージアムの会員がボランティアで参加しています。ボランティアの活動は、来館者へ多摩川流域の自然・歴史の説明、展示物の入替えと、毎月実施している多摩川と二ヶ領用水取水の清掃活動です。
【二ヶ領宿河原堰上空から上流方向の眺め。堰の横、赤い屋根が二ヶ領せせらぎ館】
プロジェクトのきっかけ
たまずんは、2020年6月に高津区宇奈根(東名高速道路の下)付近の多摩川で、川崎漁協のおじさんが釣り上げました。釣り上げたおじさんは、白い大ナマズにビックリしたそうです。そして、二ヶ領せせらぎ館で展示をすれば沢山の人に見てもらえると思い、その白ナマズを寄付したのです。
二ヶ領せせらぎ館では、空いていた水槽があったので、そこで飼育展示することにしました。
白いナマズとしてやってきたたまずんは、その見た目から黄色いナマズと呼ばれ始め、そのうちマスコミがやってきて「黄金のナマズ」として報道されるようになりました。
【取材を受けた頃のたまずん。髭まで入れると65cmぐらい】
【テレビの取材】
ちょっと狭い水槽の中で、のんびりとした毎日が続きました。近所の保育園の園児たちは、遊びに来るたびにパイプに隠れている黄金のナマズを見て、喜んだり怖がったりしています。ある日、二ヶ領せせらぎ館の管理を担当している川崎市の職員が来て、ナマズの名前を一般公募で募集することになったと伝えてくれました。 11月から投票が始まり12月で締め切り、1月に現在の名前の「たまずん」に決まりました。名前をつけてくれたのは、多摩区の小学生でした。
【表彰式の様子】
名前もついてますます話題になったたまずんは、4月から川崎駅前のルフロンにある川崎水族館「カワスイ」に半年間展示されることになりました。期間限定イベント「黄金博」のメインキャラクターにもなり、黄金色をした世界の仲間たちと展示されました。川崎駅のコンコースには大きな告知バナーが設置されたり、会場では宝箱風の水槽に入るなど、黄金博NO.1のスター扱いでした。
【川崎駅コンコースに飾られたバナー】
【黄金博会場の宝箱風水槽】
たまずんは10月1日から年末まで、川崎市多摩区の区役所1階で区民向けに展示されます。そのあと9カ月ぶりに二ヶ領せせらぎ館に帰ってきて、新年から公開となります。カワスイと多摩区役所では、二ヶ領せせらぎ館より大きな水槽を用意してもらい、たまずんも快適な展示をしていただいています。そのおかげで、少し体長も大きくなったようです。
ところが、二ヶ領せせらぎ館には4月まで使用していた狭い水槽しかありません。広い水槽で過ごしたたまずんにとってこの水槽ではあまりにもかわいそうです。しかし、せせらぎ館の運営予算も毎年決められているので、水槽代を捻出する余裕はとてもありません。
そこで、私たち二ヶ領せせらぎ館を運営するNPO法人多摩川エコミュージアムのスタッフは、自分たちで資金をなんとかしようと寄付活動を開始することにしました。会員さん、関係者の方たち、毎日遊びに来てくれる子どもたちとお母さんお父さん、サイクリングや散歩の途中で寄ってくれる皆さんに協力を呼びかけ、たまずんに大きな水槽を用意したいと考えています。
その中心となるのが「かわファン」に立ち上げた「たまずんにもっと広いお家をプレゼントしよう!」プロジェクトです。
資金の使い道
たまずんの仲間たちの寿命は10年以上と言われています。現在の体長は大事なヒゲ(ナマズはヒゲを伸ばして餌を探します)を入れると70cm弱と釣り上げられた時よりひとまわり大きくなっています。年末の帰ってくる時はもう少し大きくなっているかもしれません。
たまずんの年齢は、大きさから推定すると5〜6歳ではないかと考えられます。大切に飼育すればまだまだ生きて体も大きくなります。ナマズ釣りを趣味にする方たちの「日本全国ナマズサイズランキング」の実績では92cmが最大です。
たまずんがゆっくりと生活できる水槽として、特注となりますが横幅150cmの水槽を用意したいと思っています。
今回のクラウドファンディングで集めた資金(目標80万円)は、水槽本体、その水槽を置く台、たまずんが快適に過ごすためのクーラーやヒーター、水をいつもきれいに保つためのフィルターなどの付帯設備や、搬入設置費とクラウドファンディングの諸経費などに使わせていただこうと考えています。
プロジェクトメンバー
今回のクラウドファンディングを立ち上げたメンバーを紹介します。
NPO法人多摩川エコミュージアム
理事長 松井 隆一
副理事長 五十嵐 豊
理事一同 10名(氏名略)
事務局長 升田 修二
事務局 流田 克己
せせらぎ館受付メンバー 30名(氏名略)
かわさき水辺の楽校
校長 金作 幸男
これからも、私たちはクラウドファンディングの学習会を開催して、寄付をされる方のお気持ちを大切にして、たまずんを育てていきます。そして、川崎市の市民として有意義な活動を継続いたします。
【写真は9月15日にクラウドファンディングの学習会に参加したメンバーです】