はじめに
2006年10月に、JR川崎駅に隣接する大型商業施設ラゾーナ川崎プラザがオープンし、そのウエスト館5階に多目的ホール「ラゾーナ川崎プラザソル」が誕生しました。
ラゾーナ川崎プラザソルは、最大200席の可動式客席と、充実した照明・音響設備を備えた自由なイベント空間として、開館当初から毎年数多くの団体が利用しており、特に演劇やミュージカル公演と、その練習やワークショップのために多く利用されています。
そんな「ラゾーナ川崎プラザソル」では、毎年夏に川崎市内の青少年を対象とした舞台体験ワークショップを実施しています。
今年、2024年からは、小学4年生~中学生を対象とした「ミュージカル」体験を開催しています。また同時に、将来の地域のミュージカル・舞台芸術を指導する立場になる人材育成をめざして、若者たちを対象とした「ソルミュリーダーズワークショップ」を実施し、子どもたちと一緒になってワークショップに取り組んでいます。
多角的・複数年にわたる、ミュージカルを通した青少年育成の取組みの初回になります。来年以降の同取組の継続・発展のために、ぜひご支援くださいますようお願いいたします。
ラゾーナ川崎プラザソル エントランス
ラゾーナ川崎プラザソル 使用例
「ソルミュ」ミュージカルワークショップについて
「ソルミュ」2024年度参加者募集チラシ
―想像と創造の楽しさを。ミュージカルを通して新しい自分を発見―
『ソルミュ』は、小学生~中学生の子どもたちに本格的なミュージカル作りを体験していただくプログラムです。
わかりやすく、楽しく、それでいて本格的な作品作りを体験してもらうことで、創作の喜びや達成感とともに、子どもたちが自分の新たな可能性を発見できる場を目指します。
演出(総合講師)は、自身もミュージカル俳優として米英独日での豊富な舞台経験を持つ大塚幸太氏。現在キッズミュージカルの指導を中心に、就学前の子どもから大学生までの幅広い層に、ミュージカルを通した人間力の育成を目的に活動しています。(このページ下部「講師プロフィール&メッセージ」をご参照ください。)
今年は川崎市内の小学生たちが、初めてのミュージカル上演に取り組みます。6月に2度にわたって開催した「お試しミュージカルワークショップ」から始まり、そこで出会った子どもたちは、ミュージカルの練習を通し、すぐに仲良しとなり、自主性を発揮して目覚ましく成長し、8月8日からの「ソルミュ集中ワークショップ」で出会った仲間と一緒に歌と演技をお届けします。
また将来、地域の舞台活動の指導者を目指す若者たちがスタッフ・演出サポートとして体験を積む「ミュージカルリーダーズワークショップ」を同時開催し、17~22歳までの指導者のたまごが、子どもたちと一緒に作品を作り上げていきます。
発表公演『めぐりめぐる星』
「ソルミュ」発表会『めぐりめぐる星』告知チラシ
今年度は、大塚幸太先生が過去に演出されたことのあるオリジナル作品『めぐりめぐる星』を課題として、子どもたちのほかにサポートとして大人キャストも加わって、ひとつの公演をつくりあげました。
なお、発表公演の様子は映像で記録し、本プロジェクトのリターン「アーカイブ配信」として、支援者のみなさまにも後日、インターネットを通してご視聴いただけます。
【発表会概要】
「ソルミュ」集中ワークショップ&発表会『めぐりめぐる星』
実施日:発表会2024年8月11・12日
会場:ラゾーナ川崎プラザソル(川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ5F)
【ストーリー】
小さな村に暮らしていた、仲良しの子供たち。学校でも、遊ぶ時も一緒だった。
ある日、仲間の一人「空(クウ)」が病気になってしまった・・・
病状がよくならないクウのために、子どもたちは山頂に埋まっている伝説の石、<山の星>を集めに行くことにした。 山の星は昔から村の言い伝えで、一番星が昇ってから日の出までに百個集めると一つだけ願い事が叶うという。
クウの回復を願い、旅にでた子どもたちを厳しい試練と現実が待っていた・・・・
心の隙間を埋めるような温かい楽曲と共に、等身大の子供たちが贈る、ノスタルジックなヒューマンドラマです。
出演者は「ソルミュ」参加の川崎市内の小学生と、それをサポートする大人のキャスト陣。単なるワークショップ発表会を超える、観る人たちすべての胸を打つ作品です。
このプロジェクトのきっかけ
「ソルミュ」2024.6 お試しワークショップの様子
資金の使い道
ソルミュ『めぐりめぐる星』発表会とアーカイブ製作の経費に使用します。
目標30万円
・舞台記録アーカイブ映像の撮影・編集・配信のための費用
・2024年度「ソルミュ」活動記録ブックレット製作費用
・Tシャツなど応援グッズ製作費 他
講師プロフィール&メッセージ
写真:大塚幸太氏
子供たちの可能性は無限大!
子供たちの想像力を育む、魔法のようなミュージカルワークショップがプラザソルにやってきます!
ミュージカルを通じて新しい友達と一緒に笑い合い、協力しながら絆を深めてみよう。コミュニケーション能力や協調性を学びながら間違いを恐れず、思う存分に自分を表現する喜びを味わう。学校にはないそんな貴重な体験が待っています。
出来ないからではなく、出来るようにチャレンジすることの大切さを学びながら、はじめの一歩から始まる可能性を探求する、大冒険に一緒に飛び込んでみよう!
大きくなくてもいい。自分なりの達成感と成功体験を積み重ねていくことが、子供たちの成長の鍵となります。そんな特別な体験をこの夏、プラザソルで!
【講師プロフィール】
大塚 幸太
作・演出、俳優 ユニークユニオンミュージカル代表
高校卒業後ニューヨークへ渡米。演劇学校で有名なリーストラスバーグで本格的に演技を学び、ダンススクール「Steps」で特待生としてジャズダンスやコンテンポラリーダンスを中心に学ぶ。
その後、ミュージカル俳優として10年間ヨーロッパとニューヨークなど海外で活動する。ドイツ公演「スターライト・エクスプレス」ヨーロッパ・ツアー「HAIR」では初の日本人キャストとなるなど、ニューヨーク・フリンジ演劇際オフオフブロードウェイ作品「Tarnish」ではダンス・キャプテンを務めた。
帰国後は映画・テレビ・舞台など多くの作品に出演。演出家・振付け師としても活動している。講師としても他スタジオや芸能事務所での評価も高く、多くの子役や若い俳優達を輩出している。
2017年より毎夏、自身が代表を務める「ユニークユニオンミュージカルキッズ」の公演をラゾーナ川崎プラザソルで行っている。
<代表作品(出演)>
『STARLIGHT EXPRESS』ドイツ公演
『HAIR』ヨーロッパ・ツアー
『新撰組』NHK大河ドラマ
『ジェネラルルージュの凱旋』映画 etc
<代表作品(演出)>
『スコア!』演出・振付
『WAYOUT』演出・振付
『earth kids』演出・振付
NHK『ポコ・ポッテイトとあそぼ!』etc
【「演劇によるまちづくり・かわさき」団体紹介】
JR川崎駅西口直結・ラゾーナ川崎プラザの5階にある多目的スペース「ラゾーナ川崎プラザソル」を拠点に、川崎市南部地域を中心とした地域文化振興の指導者養成、文化芸術団体の育成などの活動を通して、川崎市の文化・芸術による創造のまちづくりの振興を目指します。
当団体は、2006年 ラゾーナ川崎プラザ開業とともに、ラゾーナ川崎プラザソル開館以降、ラゾーナ川崎プラザソルによる開館記念・自主演劇公演実施してきた任意団体「川崎インキュベーター」、2016年度より自主演劇公演を主催してきた「芸術によるまちづくり・かわさき実行委員会」の事業を引き継ぐ形として、今年度あらたなスタートを切るとともに、さらなる拡大・振興を目指す活動をしていきます。
最後に…
2024年に始動した「ソルミュ」に、「初めの一歩をふみだしたい!」という川崎市の小学生が勇気を持ってご参加いただき、6月に1日数時間の「お試しワークショップ」を2回、実施しました。川崎市内の、別々の学校から参加してきた、その日初めてあった子どもたちは、ミュージカルの練習を通してあっという間に友だちになり、友だちと連携を取りながらも自ら考え、練習し、覚え、そして輝き出しました。
見守る大人たちにとって、それはまるで魔法のような瞬間でした。
「いちばん大事なのは“集中”!(笑)」と子どもたちにニコニコと声をかける大塚幸太先生によると、人が大人になったときに必要な「対応力、コミュニケーション能力」を育み、なにより大事な「自分らしさ」「人を大切にする心」と「感謝する心」を育てるために、子どものころに体験する「ミュージカル」という活動は大変に有効であるとのこと。
私たちはミュージカルを通して、子ども達に「学校では得ることができない“特別な瞬間”」を体験する機会を、これからも継続的に守っていきたいと考えています。
今年度、そして来年度以降の開催に向けて、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。